東京スカイツリーから歩いて10分ほどのところにある飛木稲荷神社のご神木「身代わり飛木の焼けイチョウ」です。
樹齢は500年〜600年、高さ約15m、目通り周囲約5m。住宅地の中にある小さな神社ですが、その境内の殆どを覆うような大木です。枝を伸ばし、青々と葉を茂らせているのですが、根元に近寄ると…
幹が黒く焼け焦げています。
反対側も…
焦げ跡が残っています。今から約70年前空襲で焼けた跡なのだそうです。
昭和20年3月10日の東京大空襲で、下町のこのあたりは劫火に包まれたのですが、このご神木のイチョウは我が身を焦がしながら延焼を食い止め、多くの人を救いました。
一度は焼け焦げて炭のようになったイチョウの木ですが、数年後、たくましく緑の芽を吹き、今では再び青々と葉を茂らせています。
生命力のすばらしさ、生きる勇気を与えられるような気がしました。